北浜神社のくすのき

浜寺元町の大鳥北浜神社の境内に、大きいくすのき数本あります。本殿に向かって左側にあるくすのきの根元に、石碑があり、そこには、「皇紀二千六百年記念献木 浜寺双葉幼稚園」と刻まれています。この石碑は、木の生長と共に根に押されて傾いています。
 
昭和15(1940)が、神武天皇が即位されてから二千六百年目の年にあたるというので、
この年に、国を挙げての大祝賀行事が執り行われました。この幼稚園児による植樹もその一つです。当時の写真で見ると、随分立派な木を植えています。
  それから76年経って、大木に育ったくすのきは、お宮の境内に枝を広げています。植樹に参加した園児たちは、80歳を超えましたが、まだ元気な方も居られます。

     
 現在のくすのき全景  石 碑  碑 文  76年前植樹の様子

  参考記事

1.    皇紀とは

西暦紀元前66011(旧暦)に、初代の天皇と伝えられている神武天皇が、奈良の橿原で即位されたということで、それを紀元とする年代を表しています。このような暦の表記は、明治政府が制定したものです。明治政府は、明治611日から太陽暦を採用することに決めました。その際に、日本書紀に記載されている歴代天皇の在位年数を遡り、西暦紀元前660年を即位の年とし、さらに即位の日が辛酉年春正月庚辰」となっていることから、天文学的考証により、新暦の211日をその年の旧暦正月の日を当てはめました。それ以来、211日が紀元節として祝われており、現在は建国の日となっています。

2.    大鳥北浜神社 (浜寺昭和小学校のホームページを参照)

  大鳥大社には4つの式内社の大鳥北浜(鍬靱)神社・大鳥美波比神社・大鳥井瀬神社・大鳥羽衣浜神社という摂社があります。大鳥大社と、これらの摂社を併せて大鳥五社明神と称しています。
 
浜寺元町の北浜神社は、もともとは大鳥鍬靱神社(くわゆき)でしたが、明治6年に名称が大鳥北浜神社と改称されました。鍬靱(くわゆき)の鍬(くわ)は農業の道具、靱(やす)は矢を入れる道具で、鍬靱神社は祭祀の時に鍬靱を用いた農耕・武の神を祀る神社という意味です。

 大鳥北浜神社の祭神は、穴戸武媛命(あなと・たける)で日本武尊の3人の妃のうちの1人です。

3.    浜寺双葉幼稚園 (濱寺町史参照)

大正15年に創設された私立の幼稚園で、浜寺公園駅の東側、現在の浜寺聖書幼稚園のところにありました。園児6070人程度でしたが、南海電車で周辺の地域から通園する園児もいました。毎 年四月に、園児一人一人が植木鉢に朝顔の種を蒔くと、双葉の芽が出ます。大事に育てて夏には奇麗な花が咲きます。広い園庭には大きい藤棚と築山があり、楽しい幼稚園でしたが、戦争と共に無くなってしまいました。